すり傷、切り傷がなかなか治らないという方へ
もしかしたら、毎日一生懸命消毒をしていませんか?もしくは、一生懸命乾燥させようとしていませんか?実はその処置は過去のものであり逆効果なのです。
本記事では、すり傷・切り傷を素早く治す3つの方法と応急処置方法をご紹介します。
すり傷・切り傷の正しい応急処置と素早く治す3つの方法
スリ傷に逆効果
かつての常識が非常識になる事は多々あり、どんな世界も日進月歩であり、それはすり傷、切り傷の治療も同じであります。
筆者も昭和世代であり、すり傷、切り傷の際は、痛いのを我慢して毎日赤チンなどの消毒液を塗り、早く乾燥するようにガーゼなどで押さえ、絆創膏をし、かさぶたになり、やがて自然に剥がれるのを待っておりました。
がしかし、それらは全て逆効果だったのです!!
現在はむしろ、消毒はしない方がよく、乾燥もさせない方がよいとされているのです。
外科手術の時ですら消毒することなく、傷口はラップ状のもので覆うだけなんだそうです。
その理由を解説いたします。
消毒してはいけない理由
傷口を消毒してしまうと外部から付着した雑菌や細菌を消毒することは出来るのですが、それと同時に、自然治癒力により出血を抑えるために集まってきた血小板や、細菌を除去するために集まってきた白血球などもやっつけてしまうのです。
よって消毒液は塗らずに水で汚れを洗い流すだけでよいのです。
また傷口がジュクジュクしてくると膿んでしまったように感じ、どうしても消毒液で綺麗にしたくなりますが、これは膿みではなく、傷を治すための「細胞培養液」なのです。
「細胞培養液」が傷口を覆い、適度な湿度を保つことで傷が治っていくので、傷口は乾燥させない方がよいのです。
やってはいけないまとめ
- 傷の消毒
- 傷の乾燥
- 傷へガーゼなどを直接当てる
- 傷へ直接クリーム状のモノを塗る
すり傷、切り傷を素早く治す3つのステップ
その1
すぐに負傷した手を真上に上げて細かく降り止血する
傷口を洗うよりもまず先に行ってほしいことは、腕を真上に上げ、指先も伸ばし、腕の根元から腕全体を降り振動させることです。
傷が浅ければ2分から5分で完全に止血します。
まずは泥などの汚れを取りたくなりますが、手を真上に上げ細かく降ることにより、血流迂回がおき細菌感染が出来なくなるそうです。
また傷口をすぐに水で洗うと、止血しかかっていたとしても体が勘違いをし、また出血する恐れがあるので、慌てずに血が止まるのを待ってから水で洗っても遅くないそうです。
なので、まずは手を真上にあげて振動させる事で止血します。もし、出血が多いようならティッシュなどで押さえながら降ります。
手を下げてみて出血が再開しないようなら、第一ステップは終了です。出血が再開したら再び手を上げて降ります。
傷口が深い場合は透明な液が出てきます。その場合はその透明な液がゼリー状になるまで降り続けます。疲れて休憩するにしても、頑張って手は心臓より高い位置をキープします。
もし更に傷口が深い場合は、手を心臓より上に上げたまま、テープやサランラップなどを探し、傷口をくっつけて手を降ります。
その2
水で洗う
血が止まったら、消毒液ではなく水で洗います。
その3
ラップで覆う
食品用のラップで傷口を覆います。その後は毎日傷を水で洗いラップを交換します。その際に、お風呂で濡れてもOKです。
最近は、キズパワーパッドなど自然治癒力を利用したバンドエイドもあり、筆者も何度か使いましたが、とても有効的です。
勿論、キズパワーパッドを使う際に消毒してはいけない事は言うまでもありません。
「ごめんね」手当の気持ちを込める
人の免疫力は感謝の気持ちや心の持ちようで変わってくるという報告が多方面から云われていることがあります。
- 「痛いを思いをさせてごめんね」
- 「普段、ケアできてなくてごめんね」
- 「たくさんカラダの機能をして役立ってくれているのに無関心でごめんね」
怪我をされてしまったご本人も、周りで怪我の治療をしてくださる優しい方も、上記のような普段抱かない感謝の気持ちと体を労わる気持ちの両方をすり傷へ想いを届けることが出来れば、きっと免疫力も高まるのではとBUI.jpは思っています。
あとがき
手を切ってしまったら、まずは慌てず心臓より高い位置で降れば止血が出来ます。この止血方法は、もしもの時に本当に役立ちます。ちなみに、足の場合は足を心臓より高くあげて同様にすればいいそうです。勿論、怪我の状態がひどい時には速やかに病院に行くことが大切なのは言うまでもありませんが、それまでの応急処置としても有効かと思います。怪我をしがちな子ども達にも教えておきたい知識であり、また練習しておくのもいいかと思います。
以上、「 すり傷・切り傷の正しい応急処置と素早く治す3つの方法 」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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牟田 昌広
・セロトニンDojo公認トレーナー
セロトニン研究第一人者・東邦大学名誉教授・脳生理学者・医師である有田秀穂さんが主催するセロトニンDojo卒業。セロトニンDojo公認のセロトニントレーナーとなりドラマーと並行して活動を始める。
長年メジャーアーティストのコンサートライブにドラマーとして数多く参加。
BUIへは健康をサポートする専門のオリジナル記事をサイト立ち上げ当初(2014)より寄稿。
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