夏バテにしては調子の悪い方、子どもが夏風邪かもしれない方へ。
お腹や喉にきていたら夏風邪かもしれません。夏風邪というと軽視しがちですが、実は冬の風邪よりもタチが悪いのです。
本記事では、夏風邪の原因、予防、治療法をご紹介します。
アナタと、またお子さんの夏風邪予防と治療にお役立て下さい。
子どもがかかりやすく長引きやすい夏風邪の対処法
1・冬の風邪と夏風邪の違いは感染経路
冬の風邪
- 主な原因は低温と乾燥を好むウイルス
- 代表的なのはインフルエンザウイルス
- 主な症状は、咳、鼻水、鼻づまり・熱・喉の痛みなど
- 感染経路は空気感染が多い
夏風邪
- 主な原因は高温と多湿を好むウイルス
- 代表的なウイルスは、アデノウイルス(プール熱)とエンテロウイルス(手足口病)
- 主な症状は、高熱、強い喉の痛み、咳、下痢、腹痛など
- 感染経路は、経口感染が多い
2・夏風邪の特徴は手足口病とプール熱など
夏風邪と聞くと、冬の風邪より軽くて済むと考えがちですが、実は冬風邪よりもタチが悪く長引く傾向にあります。
長引く原因ともなる夏風邪の特徴を知りましょう。
腸と喉にくるウイルス
夏風邪の主な原因であるウイルス、エンテロウイルス(手足口病)とアデノウイルス(プール熱)とは「エンテロ=腸」「アデノ=喉」であり、その名の通り、腸と喉に症状が出るのが特徴的です。
高温多湿を好むウイルス
夏場の汗、また汗による湿った布団がウイルスにとっては絶好の繁殖環境となります。
経口感染
空気感染ではなく、手から手、手から口、という経路でウィルスが移動し感染していきます。
皮膚と皮膚の接触だけではなく、ドアノブなど、物を介して感染することもあります。
夏は多くの人が集まるイベントが多いので感染しやすくなります。
軽視しがち
夏風邪は予防とケアを軽視しがちであり、結果的に長引いてしまうことも多いです。
下痢止めの服用
腸に症状が出るのが特徴な夏風邪のため、下痢止めを飲んでしまう人も多いのですが、下痢はウイルスの排出であり、それを止めてしまうと、ウイルスが長く体内に留まるため、治りにくくなってしまうのです。
3・夏風邪の原因は夏バテによる免疫力低下
温度差
5月頃から初夏の頃など、昼夜の寒暖差が大きく風邪をひきやすくなります。
またクーラーによる温度差で粘膜が弱くなり、ウイルスが侵入しやすくなります。
夏になると手洗いやうがいを怠る
実は、空気感染をする冬の風邪は、手洗いうがいによる予防効果はそれほどでもなく、むしろ経口感染をする夏風邪の方が、手洗いうがいの予防効果が大きく大切となります。
夏バテ
夏風邪の最大の原因は夏バテです。
夏バテにより免疫力が低下しているため、侵入したウイルスを退治することが出来なく夏風邪をひいてしまうのです。
夏バテをしていなければ、ウイルスが侵入しても、すぐに免疫が退治してくれるのです。
「夏バテの要因」
- 毎日続く暑さ
- クーラー、昼夜による温度差
- 食欲不振
- 寝不足
- 日焼けのよる体力消耗
4・キムチで夏風邪予防!
夏バテを予防する
夏バテを防ぎ、免疫力を上げることが最大の予防となります。
- クーラーの温度は28度
- 寝る時のクーラーは3時間で切れるようにセットする
- 暑くてもお腹にはタオルケットをかけて寝る
- 冷たいものを摂りすぎない
- 十分に睡眠をとる
- 寝不足と感じたら、昼寝をする
- 偏食せず様々な食材をバランスよく食べる
暑いからといってソーメんばかりは避けましょう。
ウイルスを侵入を防ぐ
- 手洗い、うがい
- 目薬
- 除湿
- ダニ取り
花火大会など、多くの人が集まるイベントの帰りには丁寧に、手洗い、うがいをしましょう。
また目薬はあまり知られていませんが、夏風邪ウイルスは目から感染してくることもあるのです。特にプールの後など、目の表面を洗うことが大切です。
夏風邪ウイルスは高温多湿を好むので、除湿シートなどで寝室の湿度をとることも大切です。
また、ダニが繁殖すると、呼吸器系に悪影響を与えるため夏風邪が長引いてしまいますので、ダニ取りシートやダニ防止グッズで対処することが大切です。
キムチを食べて予防する
発酵食品はウイルスから腸を守り、中でも最大の予防効果があるのが、キムチです。
キムチ以外では、納豆、ぬか漬け、ヨーグルト、チーズなどの発酵食品もいいでしょう。
発酵食品を1日に2回以上、朝晩など間隔を空けて摂り、腸を守るようにしましょう。
5・赤ワインも効果的!夏風邪の治療法
自然に治るのを待つ
ウイルスが原因であり、ウイルスに対する薬というのはなく、抗生物質も効きません。
できるだけ睡眠を取り体力や免疫力を高め、自然に治るのを待つというのが大切です。
風邪薬を飲まない
発熱、咳、下痢などの症状は全て、人が自然治癒力によりウイルスを退治し排出している表れです。
それを抑えてしまう風邪薬は、一見症状が収まったようで、結果的には風邪を長引かせてしまいます。
スポーツドリンクなどで水分補給
風邪は汗を出して治すとも言われますが、夏風邪は無理に汗を出すと脱水症状を起こす可能性があります。
塩分を含むスポーツドリンクなどで十分に水分補給をしましょう。
無理に食べない
食欲がないのに、栄養をつけようと無理に食べるのは、体力消耗となり逆効果です。
食欲不振は、身体が消化よりウイルス退治を優先している証拠なので、無理に食べずに水分補給をしつつ、体の声に従いましょう。
ショウガ入り赤ワインが有効
お酒が好きな大人の方へ朗報です。少量なら赤ワインがおすすめです。
赤ワインというのは、消炎作用があるポリフェノールがたくさん含まれており、体温を2度位上昇させ、免疫力を3倍アップさせると言われています。
またショウガにも、消炎作用、体温を上げる作用があるため、ワインと組み合わせれば、アルコールの力で血液の流れもアップし、抗ウイ ルス作用となります。
作り方は、赤ワインにショウガ汁を3~4滴入れるだけです。
夏風邪の時の食べ物
食欲が戻ってきた時におすすめの食べ物
- おかゆ
- ホットミルク
- たまご
- しょうが
消化がよく、栄養があり、体を温めるものがオススメです。
しょうがは生ではなく熱を加えることで温め効果が増します。
夏野菜は身体を冷やすので、夏風邪の時は避けましょう。
まとめ
夏風邪の予防
- 手洗い、うがい、目薬で予防
- 夏バテを防ぐことで予防
- キムチを食べて予防
夏風邪の治療
- 自然に治るのを待つ
- 無理に食べない
- 食欲が戻ったら消化のいいものを食べる
- ショウガ入り赤ワインが有効
以上、「 子どもがかかりやすく長引きやすい夏風邪の対処法 」でした。最後までお読み頂きありがとうございました。
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牟田 昌広
・セロトニンDojo公認トレーナー
セロトニン研究第一人者・東邦大学名誉教授・脳生理学者・医師である有田秀穂さんが主催するセロトニンDojo卒業。セロトニンDojo公認のセロトニントレーナーとなりドラマーと並行して活動を始める。
長年メジャーアーティストのコンサートライブにドラマーとして数多く参加。
BUIへは健康をサポートする専門のオリジナル記事をサイト立ち上げ当初(2014)より寄稿。
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