最近よく聞く自律神経という言葉、いったいどんな働きをしているのでしょう。
今回は、最も古い臓器と言われている腸との関わりについてお話させていただきます。
自律神経のバランスを整えて快腸に!
自律神経ってなぁに?
わたし達のからだの中に張りめぐらされている神経はおおまかに「中枢神経」と「末梢神経」とに分かれており、さらにまた「体性神経」と「自律神経」に分けられます。
体性神経とは、外気の温度を感じて脳に伝えたり脳からの指令で体を動かしたり、わたし達の意思でコントロールができるもの。そして、今回の話の中で主役となる自律神経はわたし達の意思ではコントロールができないものです。例えば、わたし達が寝ている間も動き続けている心臓や消化活動、寒さや熱さを感じて体温を調節しているのもわたし達の意思とは関係なく体が勝手に行ってくれています。わたし達が生きていく上で、とても大切な役割をしてくれているのがわかります。
戦いの神経とリラックスの神経
さらに自律神経は、交感神経と副交感神経とに分かれています。
交感神経は、野生の肉食動物が狩りをする時のような状態に優位になっています。獲物を狙って息をひそめているので呼吸は浅くなり、心拍数は上がります。すばやく動くために、血管を収縮させ血圧を上げます。狩りの途中で排泄したくなると困るので、消化活動も抑制されます。わたし達の日常生活の中では、運動しているときや仕事中、時間帯でいうとお日様が顔を出す朝方から沈む夕方頃まで優位になります。
逆に副交感神経は、リラックスしている時や睡眠時に優位になっています。ゆったりと呼吸をして心拍数は下がり消化活動や体の修復をおこないます。時間帯でいうと、日没の夕方からわたし達が目覚める朝方までの間に優位になります。
このように、自律神経が交感神経と副交感神経のスイッチをバランスよくON、OFFさせることによってわたし達の体はの健康バランスも保たれているのです。
自律神経と腸
ここで少しだけ話を逸らせますが、地球上に生物が誕生してからなが〜い間、様々な進化を繰り返しわたし達は今、人間として生活をしています。地球上に生物が誕生したのが約40億年前、その頃の生物に最初にできた器官が腸です。そして脳を持つ様になったのは今から約5億年前。意外にも脳の歴史は浅く腸は最古の臓器として、わたし達の進化を見守り続けてくれていたのです。
では、そんな最古の臓器である腸と自律神経はどのように関わっているのでしょう。
腸は胃で消化されたものを栄養として吸収する器官で副交感神経が優位になった時に活発になります。ストレスの多い社会での生活は、わたし達の体は常に交感神経優位になっていることが多く腸の働きが鈍くなり便秘を起こしやくすなります。また、自律神経のバランスが乱れることにより腸が働くべきときに働けなかったり、その逆に働き過ぎてしまったりして便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群を引き起こしたりします。
自律神経のバランスを整えて快腸に!
では、どんなケアをしていけばよいのでしょう。
現代社会の中でストレスを多く抱えているわたし達の自律神経は常に交感神経優位に偏りがちです。乱れてしまったバランスを整えるためには、副交感神経が優位になるような生活習慣を取り入れていけばいいのです。キーワードは“リラックス”です。
1)深呼吸(吸う時間よりも吐く時間を長くします)
2)食後のリラックス
腸のゴールデンタイムと言われる食後の三時間はできるだけリラックスして副交感神経を優位にしましょう。
3)睡眠(22時〜2時までの時間に睡眠を取れるようにします)
4)運動(ヨガ、ウォーキングなどマイペースにゆったりできるもの)
5)入浴(38〜40℃のぬるま湯で。42℃以上の熱いお湯は交感神経を優位にします)
最近ストレス気味かも、という方は今日から快腸のためのリラックス習慣を取り入れてみて下さい。
以上、「自律神経のバランスを整えて快腸に!」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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