目がゴロゴロする、目に違和感があって悩まれている方へ
それはドライアイの初期症状かもしれません。
ドライアイは目が乾燥するだけと思われがちですが、ドライアイがひどくなると目がゴロゴロしたり、違和感がでたりすることもあります。
特に現代社会では、デスクワークの増加やコンタクトレンズの使用により、ドライアイになりやすい環境にあるといえます。
ではドライアイと診断されたら、どうしたらよいのでしょうか?
今回はドライアイの初期症状と治療法について解説します。
目がゴロゴロする!?
ドライアイの初期症状と治療法について
ドライアイとはどのような状態?

ドライアイになる原因とは?
目は涙に覆われているのが正常な状態です。
ドライアイは、目の表面を覆っている涙の量が減ったり、涙の質が変化したりすることで目の表面の粘膜に異常をきたした状態です。
デスクワークをしている人の3人に1人はドライアイという報告があるように、現代病の1つといえますね。
ドライアイの原因は、次の3タイプに分けることが出来ます。
- 加齢により涙のつくられる量が減るタイプ
- 環境により涙が蒸発してしまうタイプ
- 涙の膜が短時間で目の表面から途切れるタイプ
加齢により涙のつくられる量が減ってくると、ドライアイになります。特に女性は中高年になると、涙の量が減ってくる傾向があるといわれています。
また、乾燥した室内でパソコンを長時間行ったり、外で紫外線にあたり続けたりしていると、涙の蒸発が早くなりドライアイになります。
その他、ムチンと呼ばれる粘性の物質が減少することで、涙の膜が短時間で表面から途切れてしまうことにより起こるドライアイもあります。
初期症状1.
目がゴロゴロする

目の違和感の原因
目がゴロゴロする、目に違和感があるというのは、ドライアイの中で初期に表れやすい症状です。
涙の量が減ることにより、涙で覆われていなければならない角膜が、むき出しになってしまいます。
その結果、目がゴロゴロする、違和感があるといった症状がでてくるのです。
特にコンタクトレンズを使用している人は、使用していない人に比べ症状がでやすいです。
中にはコンタクトレンズによる違和感のせいと勘違いしてしまい、そのまま放置してドライアイが重症化するケースもあります。
初期症状2.
目が痛くなる

角膜がむき出しになると痛む
ドライアイは目が乾燥することで、痛みを伴うことがないと勘違いされやすいですが、ドライアイでも目は痛くなります。
目の表面が涙で覆われなくなると、角膜がむき出しになってしまい傷ついてしまいます。
角膜には痛みを感じる知覚神経が多く走っています。ゴミなどが目に入るとすごく痛みを感じますよね。
角膜がむき出しになることで傷がついてしまうと、目は痛みを感じます。
「目の痛み」もドライアイの症状と覚えておきましょう。
その他の症状について

ドライアイの様々な症状
その他、ドライアイの症状には以下のようなものがあります。
- 目が疲れやすい
- 物がかすんで見える
- 目が充血する
- まぶしく感じる
- 目が重たい感じがする
- 目に不快感がある
上記に書いた症状以外にも、ドライアイの症状は数多くあります。
大切なのは、症状がドライアイによるものなのか、そうでないのかの判断を間違わないことです。
例えば、目の疲れやかすんでみえるといった症状は、眼精疲労や白内障からくることだってありますよね。
症状がドライアイからくるものなのかは、眼科を受診して眼科医に判断してもらいましょう。
目がゴロゴロしたら?
ドライアイの治療法について

正しいドライアイの治療法
まず大切なのは、ドライアイかどうかの診断を「眼科」で行ってもらうことです。
「目がゴロゴロするから、多分ドライアイだろう」と自己判断して、市販の目薬で治療しようと思わないでください。
ドライアイの程度もさまざまで、初期のものから重度のものまであります。
とはいえ、ドライアイの治療の基本は目薬です。目薬には以下のような種類があります。
- 人工涙液
- ヒアルロン酸の点眼
- 涙液を増やす点眼
- ムチンを増やす点眼
初期のドライアイでは、人工涙液やヒアルロン酸の点眼液を用いますが、痛みなどの症状が強くでている重度のドライアイでは、涙液を増やす目薬やムチンを増やす目薬を使用します。
その他、ドライアイになりやすい生活環境を改善していくことも大切です。
例えば、エアコンの風は直接あたらないようにする、加湿器で部屋の保湿をはかる、コンタクトレンズを使用する時間を短くして、できるだけ眼鏡で過ごすことも効果的といえます。
ドライアイの治療にかかる費用は、初診料を含めて3割負担の方で3,000~5,000円程度です。
まとめ
ドライアイの初期症状と治療法について解説してきました。
ドライアイについてまとめると
- ドライアイは涙の量や質の変化によっておこる目の異常
- ドライアイには、目がゴロゴロする、痛むなどのさまざまな症状がある
- 自己判断をせず、眼科で診断してもらうことが大切
- 治療法は目薬が基本だが、程度によって使用する目薬が異なる
ドライアイは、目薬を点眼したからといってすぐに治るわけではありません。目薬の種類や点眼回数などを眼科医と相談しながら、治療を継続していきましょう。
以上、「 目がゴロゴロする!?ドライアイの初期症状と治療法について 」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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視能訓練士 kenkensanta
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